2010年11月28日日曜日

戦場のカメラマン

すばらしいテレビ番組を見た。BBC  ロリーベック賞  危険のある場所で活躍するカメラマンを支援する賞らしい。 アフリカで最前線を、医師、国の役人等身分を偽って撮影する自国記者、タリバンと同居してリーダーを取材、気弱で小市民センスで慎重らしいアメリカ人記者が、
数メートル先で頭を撃たれタイの暴動犠牲者をとり続けたフィルム。最後は別に危険は少なそうな最近のタイの、貧しい子供たちの生活だった。「子供たちの生活にとけ込み、信頼を得るのに苦労している。」という審査員の評は本当だと思う。最後は、どこで線を引くかむずかしいところだ。真実を捕らえたいが、」記者は麻薬に誘われた家で少年が性的暴行を受けたらしく感じた所で警察に通報し、都市の不良青年たちが逮捕された所で終わっている。
最後は記者の置かれた危険としては甘いかもしれないが、報道と事実、報道の機能と義務、
という視点からは、非常によく表現された作品と思う。
審査員は感じているかどうか知らないが、これは、「世界に実在する危険」についての作品ではなくて、「報道というものの構造」を表現したものとして秀逸なのだ。

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